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《ブラジル》アマゾナス州が商業活動を再開=医療崩壊から2カ月後

 変異株による感染者急増で1月に医療崩壊を起こしたアマゾナス州が20日から、制限つきながら商業活動の再開が認められる「オレンジ・レベル」に入った。21日付ブラジル現地紙が報じている。
 アマゾナス州、とりわけ州都マナウス市は、変異株「P1」の発生により、昨年12月から感染者が急増。1月14日には病院で酸素不足による窒息死まで出るほどの医療崩壊が起こり、社会問題化。エドゥアルド・パズエロ保健相やボルソナロ大統領の責任が問われる事態になった。

 同州では1月4日から紫レベル、2月13日に赤レベルとなっていたが、この20日からオレンジ・レベルに昇格した。このレベルでは商業活動の再開が認められるが、通常の商店やバー、レストランの営業は20時までに限られ、21時から翌朝6時までは外出禁止となる。
 アマゾナス州は国内でもっともワクチン接種が進んでいるところで、21日現在で13・5%にあたる人が、少なくとも1回目の接種を終えている。
 なお、マルセロ・ケイロガ氏の保健相就任は23日の予定。ボルソナロ大統領はパズエロ氏を他の省庁に異動させ、不逮捕特権などを保障する意向とみられている。