中銀の経済動向予想調査「フォーカス」が今年の予想インフレ率を再び引き上げ、4・60%から4・71%に上方修正したと22日付現地サイトが報じた。
予想インフレ率の引き上げは11週連続で、中銀の通貨政策委員会(Copom)は17日の会議で経済基本金利(Selic)を2%から2・75%に引き上げた。
政府のインフレ目標は3・75%で、上下1・5%ポイントが許容範囲だから、まだ許容範囲内だが、ジェツリオ・ヴァルガス財団が行った調査によると、国民は既に、今後12カ月間のインフレ率は5・5%に達すると予想しているという。
市場関係者は、2月までの12カ月間のインフレ率が5・20%だった事や、Copomが5月4、5日の会議でもSelicを同じ幅引き上げる可能性を示唆した事などから、年末時点のSelicの予測を5%に引き上げた。来年末のSelicは6%と予想されている。
また、今年の国内総生産(GDP)の成長予想は3・23%から3・22%に若干ながら下方修正された。来年のGDPは3・29%、23、24年は2・50%の成長と予想されている。
為替は年末時点で1ドル=5・30レアル、来年末は5・25レアルと予想されている。現在のインフレは、食料品の値上がりやドル高の影響が大きい。