ブラジル国内のスーパー大手、カルフール・ブラジルは24日、旧ウォルマートとして知られる「グループ・ビッグ」を75億レアルで買収したことを発表した。24日付現地サイトが報じている。
カルフールはフランスに元々の本店を持ち、ブラジル国内では489店舗を数えている。業界3位のグループ・ビッグを買収したことで、国内のスーパー事業でより強いシェアを占めることになった。
グループ・ビッグの前身は、米国に起源を持つ「ウォルマート」で、2018年に投資会社のアドヴェントから12億レアルともいわれた巨額投資を受け、グループ・ビッグと改称していた。
グループ・ビッグは「ビッグ」「ビッグ・ボンプレッソ」「スーペル・ボンプレッソ」「ナシオナル」「トード・ジア」「マクシ・アタカード」といった店舗ブランドを展開している。同社は現在、直営店181店舗を含む、387店舗を国内で展開している。
今回の買収により、カルフールは876店舗、13万7千人を有する大型小売店となり、年商も1千億レアルに膨れ上がる。同社は今回の買収により、北東部や南部での展開を強化したいと考えている。