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長崎総会=カーニバルの原爆山車振り返る=活動休止、今年もコロナ次第

総会の様子

総会の様子

 ブラジル長崎県人会(森繁親会長)は2月21日午後、「定期総会」をオンライン会議システム「グーグルミーティング」上で、日本語とポ語両方で開催した。
 同県人会メンバー22人が参加。中には聖州プロミソン市に住む前田ファビオさんなども参加した。
 総会は長崎県民歌「南の風」斉唱で始まり、森会長は開会の挨拶と共に、「昨年はコロナ災禍の影響でブラジルも県人会も大変な1年でした。我々が予定していたイベントもほとんどできませんでした。早く普通の生活ができることを願っています」と述べた。
 同会は川添博前会長が司会進行を務め、約90時間に亘って、2020年の事業や会計報告の発表と承認、21年の活動と予算の発表と承認、会長選挙などが行われた。
 事業報告では「九州ブロック懇親会」や「龍おどり練習」など予定していたイベントがコロナ禍により中止になったことが発表された。県人会から長崎県への技術研修生として派遣する予定だったが、それもコロナにより中止したことを報告。
 川添前会長は、「20年に特筆すべきイベントはサンバカーニバルで長崎原爆の悲惨さを披露したこと。今までそういった楽しいイベントに戦争の悲惨を出してよいものかという気がかりがあったが、長崎市長や県人会の方は快く承認していただいたおかげで、ブラジルでも平和活動ができたと思う。この活動が県人会の今後の活動にさらに幅が広がるでしょう」と語った。
 その後、21年度の事業計画案を発表。川添氏は「20年と同じイベントを計画表に当てはめましたが、現在も終息しないコロナの動向をみながら催し物を慎重に行いたいと思います。そのため、今年も昨年同様に何もイベント開催できない可能性が多いにあります」と警告した。
 また、再来年2023年には長崎県人会60周年を迎える。その式典を実現するべく同県人会から長崎県庁へ協力を求める意向を発表し、会を締めくくった。