サンパウロ州政府が3月23日、サンパウロ市内を走っている地下鉄5号線(紫)を同市南部のジャルジン・アンジェラまで延長すると発表した。
地下鉄5号線はシャッカラ・クラビン駅で地下鉄2号線、サンタクルース駅で地下鉄1号線と接続する他、カンポ・ベロ駅で都電(CPTM)17号線、サントアマロ駅で都電9号線とも接続する。現時点では、シャッカラ・クラビン駅からカッポン・レドンド駅まで、計17駅が営業している。
23日に発表された拡張計画では、カッポン・レドンド駅から先に4・33キロ延長され、コメンダドール・サンターナ駅とジャルジン・アンジェラ駅の2駅が建設される。ジャルジン・アンジェラ駅は市立のMボイ・ミリン病院に近く、バスターミナルも併設される予定だ。
同州政府では、5号線の延長によって利用者は13万人増えると見ているが、完成(開業)予定日は決まっていない。
メトロポリタン輸送局のアレッシャンドレ・バウディ局長によると、今後2年間は、機能的、基本的、実際的なプロジェクト作成期間で、実際の入札や建設はその後となる。
地下鉄5号線は1998年に建設が始まり、最初の9・4キロ(カッポン・レドンド駅~ラルゴ13駅までの6駅)は2002年に開業した。だが、その後の工事は大幅に遅れ、シャッカラ・クラビン駅までの全線開通は2014年との約束は何回も覆された。
最終的には、2014年1駅、17年3駅、2018年前半に4駅が開業となり、18年後半になってやっと、他の2線と連結するサンタクルス駅とシャッカラ・クラビン駅が開業した。最後のカンポ・ベロ駅開業は当初の予定より4年以上遅れた2019年4月だった。(3月23日付G1サイト、同日付メトロCPTMサイトより)