ホーム | ブラジル国内ニュース | 《サンパウロ州議会》セクハラ議員に半年の停職処分=審議中の痴漢行為に満場一致で

《サンパウロ州議会》セクハラ議員に半年の停職処分=審議中の痴漢行為に満場一致で

 サンパウロ州議会は1日、議会審議中に女性議員に対して猥褻行為を働いたフェルナンド・クリー聖州議(シダダニア)に対し、6カ月の停職処分を下した。これを受け、サンパウロ州検察局も同議に対する告発を行っている。2〜4日付現地紙が報じている。
 クリー氏は昨年12月、サンパウロ州議会での予算審議の場で、カウエ・マクリス(当時)議長(民主社会党・PSDB)と話していたイザ・ペナ・サンパウロ州議(社会主義自由党・PSOL)の後ろから近づき、イザ氏の胸などに触った。この行為は防犯カメラに撮影されており、その映像がネットやテレビのニュースなどで報じられて、全国的に有名になった。

 1日の決定はサンパウロ州議たちによる投票で決められ、86人の州議全員がクリー氏の180日に及ぶ停職処分に賛成した。
 これにより、クリー氏の代わりにアフォンソ・ロバート氏(緑の党・PV)が繰り上げでサンパウロ州議となる。停職期間中はクリー氏への給与の支払いは停止され、手当てなども一切カットされる。
 この結果を受け、サンパウロ州検察局は3日、猥褻罪でクリー氏を告発している。