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東西南北

 ブラジルを代表するバラード歌手アギナルド・チモテーオが3日、コロナウイルス感染症で入院していたリオ市の病院で亡くなった。84歳だった。アギナルドは歌手だけでなく、政治家としても知られ、下院議員の他、サンパウロ市、リオ市の市議を務めたこともある。実直な人柄で知られ、コロナウイルスに対しても積極的に社会的隔離を勧めていた。ワクチンに関しても、2月15日、3月15日にコロナバックを接種していたが、3月17日に入院していた。2度のワクチン接種を終えての死は社会に不安を与えている。だがコロナバックを管轄するブタンタン研究所によると、「抗体が出来る前に感染してしまった可能性がある」とのこと。
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 当初、5日に予定されていたサンパウロ州での68歳の人のコロナワクチンの接種開始は2日に前倒しされた。サンパウロ市では、ドライブスルーしか機能していなかった2日だけで、同年齢層の市内在住者の42%にあたる3万4千人が接種を受けたという。5日からは警察官や市警備隊員、刑務所職員などの治安のプロと、52歳以上の医療従事者を対象とした接種がスタート。12日からは52歳以上の教職員への接種も開始される予定だ。67歳以下の人たちへの接種日程はまだ発表されていないが、そう遠くないだろう。
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 サッカーのリベルタドーレス杯は、今週と来週が予選の最終段階。今日はサントスが、敵地アルゼンチンでサンロレンソと一戦を行う。サンロレンソはフランシスコ・ローマ法王の贔屓チームとして知られ、2014年には南米一にも輝いた名門。グループ・リーグ進出を目指すサントスにとってはかなり手ごわい相手だが、頑張ってほしい。