サンパウロ州保健局は7日、コロナウイルスの新たな接種スケジュールを発表し、65歳から67歳を接種対象に加えた。7日付現地サイトが報じている。
サンパウロ州ではこれまで、4月2日からが68歳(約34万人)、5日からが警察官や市警備隊員などの治安のプロや刑務所職員(約18万5千人)、12日からが47歳以上の教職員(約35万人)の接種と決まっていた。
7日の発表で接種対象に加わったのは65〜67歳の人たちで、67歳(35万人)は14日から、65~66歳(約76万人)は21日から、接種開始となる。
これに伴い、14日からは、6日に中断が発表されていたドライブスルー接種会場での接種が再開となる見込みだ。ドライブスルーの接種会場は、一般の保健機関に人が集中するのを避けるために開設されており、対象年齢の大半が接種を終えると会場を閉めるのが常となっている。現在のドライブスルー会場は、サンパウロ市内だけで20を数えるほど増えており、主要な接種会場となっている。
なお、7日からは携帯アプリ「ワッツアップ」を介して、住所や納税者番号といった接種者の個人情報の事前登録ができるようになった。州保健局はワッツアップ社との協力により、「接種時にかかる時間を90%節約できることにもなる」とサービスに自信を見せている。
接種ワクチンは、サンパウロ市ブタンタン研究所が製造する中国製のコロナバック、もしくはイギリスのアストラゼネカ社の「オックスフォード・ワクチン」かのどちらかとなる。
7日の昼現在、サンパウロ州では515万9637人が1回目の接種を終え、186万9339人が2度目の接種を終えている。この数は人数では全国一だが、全州民における比率は、1回目の接種が14・1%で全国6位、2回目の接種は5・1%で全国2位。1位はいずれも南マット・グロッソ州だ。