リオ地裁は6日、ボサノバの生みの親の一人として国際的に知られるジョアン・ジルベルトの未亡人に対し、ジョアンが最期の時期を過ごしたアパートからの立ち退き命令を下した。6、7日付伯字紙、サイトが報じている。
リオ地裁のパウロ・ロベルト・カンポス・フラゴーゾ判事によると、リオ市レブロン区カルロス・ゴエス街にある、ジョアンが最期の時期を過ごしたアパートの家賃の支払いが滞ったままになっているという。
ジョアンは2019年7月に亡くなったが、借主の名義が娘のイザベル・ジルベルト・デ・オリヴェリラ氏に変更されたのみで、未亡人のマリア・ド・セウ・ハリス氏が生活し続けていた。だが、家賃の支払いがなかったため、今回の判決に至った。
フラゴーゾ判事の判決文によると、マリア氏は15日以内に自主的に退去しなければならない。それを過ぎたら、強制退去となる。また、イザベラ氏には120日以内に未払い分の家賃の支払い義務が課されている。
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