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《サンパウロ市》インフルエンザ接種は学校で=コロナの接種と重ならないため

 【既報関連】サンパウロ市保健局が8日、12日から始まるインフルエンザの予防接種を学校かそれに類する教育機関で実施する意向を表明したと同日付現地サイトが報じた。
 これは、市内の医療機関などで行われている新型コロナの接種対象者とインフルエンザの接種対象者が重なり、保健所や病院などで3密が生じるのを避けるためだ。対象となる教育機関は子供向けのEMEIやCEI、州立校など。詳細は市サイト(https://www.prefeitura.sp.gov.br/vacinasampa)で確認できる。
 保健省は今年のインフルエンザの接種対象者を三つのグループに分けており、例年は最初に接種を行う高齢者を第2グループとした。これは、高齢者向けの新型コロナの予防接種が行われているのを配慮した措置だ。

 新型コロナとインフルエンザの予防接種を受ける人は最低2週間の間隔を置く必要があり、高齢者を第1グループに入れると、2度の接種が必要な新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの間に間隔を置くのが困難になる人が出て来る可能性があるからだ。
 12日から5月10日までの第1グループは、6カ月以上、6歳未満の子供と、妊婦、出産直後の女性、先住民、医療従事者が対象だ。
 新型コロナの接種が行われている高齢者(60歳以上)と公私立校の教職員は、5月11日~6月8日に接種を行う第2グループとなる。
 6月9日~7月9日の第3グループは、慢性疾患や恒常的な障害を持つ人、警察、消防、軍などに属する治安関係者、公共交通機関やトラックの運転手、港湾関係者、刑務所職員、社会教育的措置の対象となっている青少年などとなっている。