11日のコロナ感染症による死者は1803人(保健省統計、メディア集計は1824人)に達し、最悪の日曜日だったと11~12日付現地紙、サイトが報じた。
11日現在の感染者は前日比3万7017人増の1348万2023人で、7日間の平均は7万1010人/日。10日の7万201人/日を上回る7万人超えだ。死者は1803人増の35万3137人で、7日間の平均は3101人/日。こちらも前日の3020人/日超の3千人台だ。
日曜日は新たな感染者や死者の登録数が平日より少ないが、3月7日以降の日曜日の死者は1千人を超えている。11日の死者は3月28日の1656人を上回り、日曜日では最多となった。
4~10日(感染学上の第14週)は、死者が4千人台を2度(6日4195人、8日4249人)超えるなど、死者増加傾向が続き、死者累計は前週比7・6%増の2万1141人で過去最多だった。
週間の感染者も49万1409人で、前週比6・1%増を記録。第13週は前週比14・2%減だったが、連休後は再び増加に転じ、過去4番目の多さだ。11日までの7日間の感染者は49万7067人、死者は2万1704人で、共に前日までを上回る。
3月が感染者、死者ともに月間最多を記録し、4月の死者は10万人超と予想される中、週間の死者や1日平均の死者の増加は予測されていた。5日は6万2855人/日に減っていた感染者の平均が7万人を再び超えた事は、今後の死者の増加も示唆する。
11日に死者510人を記録して最悪の日曜日を過ごしたサンパウロ州だが、12日から赤レベルに規制を緩和。やはり大型連休を導入したリオ市は9日に規制を緩和など、規制緩和の動きが出ている。
11日の死者増は、サンパウロ州の510人、ミナス州の386人、リオ州の125人などが牽引した。第14週の死者は、サンパウロ州5657人やミナス州2084人が目立つが、パラナ州1736人、リオ州1669人、サンタカタリーナ州1428人、セアラ州1093人と、4州で1千人を超えた。
第14週の死者が第13週を上回った州は18で前週と同数。1月17日のコロナワクチンの緊急使用承認後、他州知事の了解を得て、より早いペースで予防接種を行い、感染者は1月24~30日以降、死者は1月31~2月6日以降、減少続きだったアマゾナス州の死者が前週比で50・8%増の184人となった事は気がかりだ。
週間の死者は1月24~30日の967人の2割以下だが、専門家は第3波到来を懸念している。
9日付アジェンシア・ブラジルによると、同日の集中治療室(UTI)の空き待ち患者は少なくとも24・2%(768市)で3100人いた。一時は4千人いた事を考えると減少中で、サンパウロ州やリオ・グランデ・ド・スル州などでもUTI占有率が低下している。
だが、人工呼吸器装着時に必要な麻酔などの薬品や神経ブロック用資材などのキットが不足中の市は38・1%の1207市で、現在はさらに増えている可能性が大だ。