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《ブラジル》最高裁判事=銃規制緩和の大統領令に待った=鉄砲や弾薬の保有拡大を差し止め

 最高裁のローザ・ウェベル判事は12日、銃規制緩和の大統領令の一部を差し止める判断を下した。12、13日付現地紙、サイトが報じている。
 これは大統領が2月12日に出した大統領令に対してのもので、13日から発効となるはずだったが、その直前にローザ判事が「待った」をかけた形だ。
 同判事が差し止めたのは「10627」「10628」「10629」「10630」の四つの大統領令に含まれている項目だ。差し止める内容は、「陸軍の許可なく、最大12・7ミリ口径の銃の使用を射撃クラブなどに認める」「簡単な申告だけで一般市民に6丁、治安関係者や司法関係者には使用制限のある2丁を含む8丁の銃の所有を認める」「猟師やスポーツ愛好家、収集家が購入できる武器や銃弾の数の大幅緩和と射撃クラブなどへの規制廃除」「14歳からのスポーツとしての銃の使用許可」などだ。

 ローザ判事の判断は、ブラジル社会党(PSB)が起こした訴えに応えたもの。
 大統領が2月に出した条例は、「非武装憲章に反する」としてかねてから批判が出ており、銃や銃弾の保有拡大だけでなく、所持者の技量や精神状態を問う規定が少ないことなども問題視されていた。