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《ブラジル》ツイッター社が「フェイクニュース」表示=大統領三男のツイートに

ツイッターがエドゥアルド下議のツイートに対して貼ったレッテル(12日付G1サイトの記事の一部)

 ツイッターが12日、大統領三男エドゥアルド下議(社会自由党・PSL)のツイートに、「新型コロナ感染症による被害を広げる可能性が高く、誤った情報」というレッテルを貼ったと同日付現地サイトが報じた。
 問題のメッセージは、「ロックダウン(都市封鎖)は社会的距離とは反対のもの。都市封鎖で家に閉じこもっている人達により、ウイルスがさらに増殖する」というものだ。
 このメッセージは消去こそされなかったが、人々を惑わす情報を公開してはならないという規定に反する判断された。
 ロックダウンは、17世紀にペストが流行した時にローマ法王が人々を救うために採った対策の一つでもあり、現在もパンデミック抑制策の一つとして、多くの国や自治体が採用している。

 ツイッター社側は、メッセージの内容が一般の人の関心を呼ぶものであるため、メッセージは残したという。だが「いいね」マークを付けたり、他の人にリツイートしたりする事も、メッセージに返答する事もできない。
 ボルソナロ大統領一家は、新型コロナのパンデミックに関連し、「ウイルスをばらまいたのは中国」など波紋を呼ぶメッセージを流しており、国際問題にも発展した。大統領が反議会、反最高裁のデモ参加を促し、3密発生を招くようなメッセージを流した時は、即刻消去された。
 ブラジルでのパンデミックの深刻化や長期化の理由の一つが、医学的な見地から見て誤った情報や、3密を促し、医療体制を逼迫させるような内容を含むメッセージが大量に流されている事である事は国内外からも指摘されいる。フェイスブックやツイッターなども投稿内容をチェックし、消去や警告などの措置を行うようになっている。

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