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《ブラジル》環境相を犯罪擁護で起訴=直後に起訴した連警担当者が更迭

サレス環境相(Marcelo Camargo)

 アマゾナス州の連邦警察が、アマゾンの森林破壊の責任でリカルド・サレス環境相とテルマーリオ・モッタ上議を、環境監視機関の活動を困難にし、環境破壊や不法伐採などの取締りを妨げたとして、行政法上の犯罪や組織犯罪、業務妨害などの容疑で起訴した。だがその起訴した州本部長が、ブラジリアの連警本部から更迭された事態が起きた。15日付現地紙、サイトが報じている。
 サレス氏らを起訴したのは、アマゾナス州の連警本部長のアレッシャンドレ・サライヴァ氏だ。起訴状によると、サレス環境相とモッタ上議は、昨年12月に法定アマゾンの森林伐採の違法業者に対して行った、パラー州、アマゾナス州の連警の共同捜査「アンドロアントゥスGLO作戦」への妨害行為を行ったという。
 連邦警察はこの捜査で、トラック6243台分に相当する13万1千立方キロメートル分の木材を押収した。
 だが、今年2月にパラー州の地裁が、この捜査に参加した警察官にひとりあたり20万レアルの罰金を科す判決を下した。連警警察官の組合は「違法業者が司法判断を操った」との見方を行っていた。

 サレス環境相はさらに、今月7日にパラー州に赴き、連警の捜査を不当なものと批判し、押収した木材を業者に解放するよう訴えた。サレス氏は3月にも、違法伐採された木材が押収された、パラー州リオ・アラピウンス地区で業者たちと会合を行っている。
 モッタ上議は、この問題に関して、サレス氏と行動を共にしていた痕跡が見られているという。同上議はネットを通じて、アンドロアントゥスGLO作戦やサライヴァ氏を激しく批判している。
 だが15日、最高裁に起訴を行った直後にサライヴァ州本部長が連警本部によって更迭される事態が起こった。同職はレアンドロ・アウマダ氏に代わるという。
 連邦警察のパウロ・マイウリーノ長官は6日に就任したばかりだが、2日にボルソナロ大統領と秘密の会合を行ったとの情報が漏れ、話題となったばかりだ。