サンパウロ州政府は16日、外出自粛規制を見直し、18日からはショッピングセンターや商店街の営業、教会などでの集会開催、24日からはレストランやジム、美容室の営業再開を認めるという2段階での規制緩和を行うことを発表した。16日付現地サイトが報じている。
今回の規制段階は「移行レベル(fase de transicao)」と名付けられ、18日から実施のものと、24日から実施のものの二つが同時に発表された。
サンパウロ市南部のバンデイランテス宮で記者会見を行ったロドリゴ・ガルシア副知事は、「第1段階では商業の再開、第2段階ではサービスの再開を行う」とその意図を説明した。
18日からは、ショッピングセンターや一般の商店の営業が、収容人数の25%以内という条件付きで、11時から19時まで可能になる。同日からは教会などの宗教施設でもミサや礼拝といった集会の開催が認められるが、社会的な距離の確保などが条件となる。
施設内に客を入れる形でのレストランや美容院、ジムの営業再開は24日からで、営業時間は一般の商業施設と同じく11時から19時だが、ジムに関しては7〜11時、15時〜19時となる。
バーは営業を認められるが、これも同様の時間帯で酒類は出さないことが条件だ。この週からは、公園の運営も再開される。
会見に出席したパトリシア・エレン経済開発局長は、今回の規制緩和の理由として、「集中治療室の占有率の低下」をあげた。
サンパウロ州では、3月31日現在の集中治療室の占有率が92・2%まで上がっていたが、7日は88・3%、14日は85・3%まで下がっている。大サンパウロ市圏では3月31日の92・7%の後、7日が87・2%、14日は83・3%となっている。
ガルシア副知事は、「安全性を保っての経済活動再開」を改めて主張している。その裏付けとして「営業規模は通常のオレンジ・レベルが40%の規模であるところを25%に制限。20時から翌朝5時までの外出禁止令も継続して行う」と補足している。