サンパウロ日伯援護協会(税田パウロ清七会長)は3月25日(木)に3月定例役員会を援護協会ビル5階とオンライン会議システムによる混合で開催した。事務局報告では、日伯友好病院やサンミゲルアルカンジョ(SMA)病院でも薬や酸素が足りず切迫した状態になっていると前園事務局長が報告した。
24日付朝6時時点にはSMA病院の人口呼吸器を5人が使用し、空きが残り1台という状況下で、酸素ボンベの残量も残り3日分となり「どうにかならないか」と連絡があったという。
税田会長は開会の挨拶で、増加の一途を辿る新型コロナウイルスの感染拡大について触れ、伯国内の死亡者数は時間計算で「3分間毎に1人が亡くなっている」と可視化された数字を示した。
2月には独立行政法人(JICA)による設備等整備助成金交付事業で、あけぼのホームへ1万1千レ、サントス厚生ホームに5千レ、イペランジアホームに5千レ、三施設合計で2万1千レが交付された事を島袋栄喜副会長が報告した。
地区組織委員会の報告では、2月に発表された会員への価格表適応により、役員会前日の24日付までで50人が加入している事を園田昭憲副会長が報告。今後も1カ月間で50人の加入を目指しており「(達成の)可能性は非常に高く、来月は4千人越える見込み」と会員増加の期待を込めた。
会計報告では日伯友好病院を除いた2月度決算では159万5397レアルの赤字を計上した。
4月29日に、第14回日伯福祉援護協会の定期評議会を9時半から10時、第6回日伯福祉援護協会定期総会を10時半から11時、第20回サンパウロ日伯援護協会の定期評議委員会を13時から13時半、第60回サンパウロ日伯援護協会定期総会を15時から15時半に、それぞれオンラインで開催予定している。
また、日本では3月13日に最終回を迎えたドラマ「その女、ジルバ」内でイペランジアホームや、サントス厚生ホームはホテルとして、あけぼのホームは「ひかりホーム」という養老施設として登場したことを紹介した。