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《ブラジル》零細・小企業が62万超誕生=コロナ禍での生き残りをかけて

パンデミックの影響を強く受けた衣類の店(Tania Rego/Agencia Brasil)

 零細・小企業支援サービス機関(Sebrae)によると、20年は62万6883の零細・小企業が誕生した。内53万5126(85%)は零細企業、9万1757は小企業だった。
 零細企業の内2万398は事務所関連または経営支援のサービス、1万6786は衣類やアクセサリーの店、1万3124はレストランまたはそれに類した店だった。
 小企業の場合は、事務所関連や経営支援のサービスが3108、ビルの建設が2617、衣類やアクセサリーの店が2469だった。
 他方、連邦政府のデータによると、昨年は前年比で6%増の340万の会社が誕生した。昨年末現在の企業数は前年比で230万増えており、その大半はMEIと呼ばれる個人零細企業だった。
 経済省によると、昨年はMEIが前年比で8・4%増の260万増え、総計1120万に成長した。MEIは活動中の企業の56・7%、昨年誕生した企業の79・3%を占めている。
 リオ州のSebraeによると、起業家精神は企業の生き残りや零細・小企業の収益確保に不可欠なものだ。同州では昨年、30万7800超の小規模ビジネスが生まれたが、パンデミックのため、9万200が閉鎖に追い込まれた。
 昨年生まれた零細・小企業中、約16万はサービス部門の会社だ。コロナ禍で解雇された人達にとって、MEIや零細・小企業は生き延びるための手段の一つで、新規企業の88%はMEIだった。MEIの多くは美容・理容店や、家庭で料理できるよう下ごしらえした食材販売店だ。

 リオ州の新企業の内訳は、サービス業15万9900、商業7万2500、工業5万2700、スタートアップのように消費やメディア、文化、テクノロジーの4分野をカバーするクリエイティブエコノミー1万500、観光業9900、農牧業2100。活動別にみると、事務所や経営支援サービス、衣類店、医療・救急サービス、レストランが多かった。
 他方、リオ州で閉業したのはサービスの3万9100が最多で、以下、商業2万8800、工業1万4千、クリエイティブエコノミー4100、観光業3500、農牧業470と続く。
 サービスは対面で行うものが多いため、パンデミックの影響が最も強く出た。商業も外出自粛などで人手が減った事の影響を免れ得なかった。
 パンデミックの影響を最も強く受けたのは衣類の小売店やレストランなどで、零細企業で閉鎖に追い込まれた会社の42%は商業関連だった。
 なお、フェイスブックが行った調査によると、世界中の中小企業の閉鎖・廃業は昨年5月に増加後、昨年10月は横ばい状態になったが、今年2月は再び増加に転じ、24%増えたという。
 少なくとも今後6カ月は経営を続けられると確信している中小企業は54%あるが、今年の年頭の売上が昨年同期(パンデミック前)より減ったという企業は55%、ブラジル国内の中小企業ではこの割合が59%だったという。(8、14日付アジェンシア・ブラジルより)

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