最高裁のジウマール・メンデス判事は20日、アルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)のラヴァ・ジャット作戦における3件の訴状を差し止める判断を行った。20日付現地サイトが報じている。
これは、リラ氏の弁護士の訴えにメンデス判事が応じたことで起きたものだ。弁護士によると、2017年に最高裁第2小法廷が、LJ作戦から派生した捜査で容疑をかけられたリラ氏への連邦検察庁からの訴状を却下したにも関わらず、捜査が継続されたままになっていたという。
その訴状とは、リラ氏が、同氏の父で元上議のベネジト・ダ・リラ氏とともに150万レアル以上もの違法な選挙献金を受け取ったという嫌疑に関するもの。検察庁はこれを、LJのペトロブラス内の主犯だったパウロ・ロベルト・コスタ氏を供給部長にとどめさせるよう、便宜を図った見返りに受け取ったものではないかと考えていた。コスタ氏はペトロブラス内で、企業との契約を介した贈収賄工作を続けていた。
だが「ラヴァ・ジャット作戦との関連性」が疑問視され、リラ氏の弁護側から異議の訴状が出されていた。
メンデス判事はこの3件の訴状を、最高裁で審理にかけるまで差し止める判断を下した。
LJでは、ルーラ元大統領に関連する四つの裁判が、「ペトロブラスの贈収賄工作との関連性が見えない」と判断され、パラナ州連邦地裁での裁判が無効になった上、それを受けて行われた2審以降の裁判2件の判決も無効化されている。