日本で暮らすブラジル人ら在日外国人向けの海外送金サービス「キョウダイレミッタンス」を提供する㈱ウニードス(本社東京都、木本結一郎社長)と、浜松いわた信用金庫(本社静岡県、御室健一郎理事長)が16日、ウニードスの新規顧客開拓について協業するため業務提携した。日本の信用金庫と海外送金を行う資金移動業者が業務提携するのは日本初となる。
「キョウダイレミッタンス」は2010年6月にサービスを開始し、現在は200を超える国や地域へ1回あたり100万円を上限に送金している。送金を依頼する外国人就労者らにはポルトガル語やスペイン語など多言語で対応しており、これまでの送金取扱件数は累計560万件以上に上る。
一方の浜松いわた信用金庫は、合併前の磐田信用金庫だった2006年にブラジル連邦貯蓄銀行(Caixa Economica Federal)と業務提携し、デカセギが多い浜松市や磐田市などで海外送金を中心に金融商品の開発・販売、公共料金の自動振替などのサービスを提供していた。
その後、同貯蓄銀行との提携は解消したが、同金庫の営業エリアである静岡県西部地区にはブラジル人以外にも多くの外国人就労者が雇用されていることから、今後はウニードスが持つネットワークやノウハウを相互に活用することで、同金庫が在日外国人や取引先企業への顧客ニーズにも応えられると期待する。
なお、ウニードスは同金庫との業務提携を記念して『ブラジル向け送金キャンペーン』を実施する。同金庫が配布するチラシやホームページ、申込書からキョウダイレミッタンスのブラジル向け送金申し込みをすると、初回の送金手数料が無料になる。キャンペーン期間は今年8月31日まで。
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