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青年文協=献血活動に123人参加=若者主導で社会に貢献

献血中の参加者

献血中の参加者

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は4月9日9時から16時に、青年文協(ラファエル・ペターセン部長)主導の『文協献血キャンペーン』を多目的ホールで開催し、総勢123人が協力した。
 現在、コロナ禍の影響で献血する人が激減しており、輸血用血液が不足していることから、サンタクルス病院とパウリスタ血液バンクの協力を得て実施された。
 「献血は元気な人しか出来ない。このコロナ禍で病院にいく人が減ってしまっていますが、輸血の需要自体は以前と変わりません」と中島エドアルド事務局長は切迫した現状を説明した。
 2機関からスタッフを動員するためには、献血協力者が60人以上いる必要があるため、100人を目標としていた。だがそれを上回る人が実際に献血に協力し成功を収めた。1人の献血につき、4人分の輸血分量が賄われるという。
 献血会場となった多目的ホールは、剣道・卓球、ダンスなどの体育館としても使われる広いイベントホールとなっており、献血を待つ椅子なども充分な間隔をあけて配置。受付は隣の展示室に設けられた。

献血会場の様子。椅子は間隔を空けて並べられている。

献血会場の様子。椅子は間隔を空けて並べられている。

 中島事務局長によると「文協ビル内施設はサンパウロ州による感染拡大防止対策指示で、基本は閉まっており、人の出入りも少なく、広いスペースがあるので安全には申し分ない」と説明する。
 事前予約で行われたことについても、献血前の聞き取りを含めると1人につき1時間がかかり、直前に体調が悪くなる人もいる事から余裕を持った時間が必要となる。順番待ちによる密集や列形成による近隣への迷惑を避けるため、来場する人の時間調節も行うなどの工夫がなされたという。
 青年文協は以前から社会貢献活動の一環として献血を毎年行っている。過去に青年部メンバーの親戚が入院した際に皆で献血に協力したのが始まりで、石川会長と話した際に2機関を巻き込んだキャンペーンに行き着いたという。