聖市のジャパン・ハウス(JH、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長)は、同州政府が発表した聖州経済活動再開計画フェーズにより休館となっている。だが休館期間中もウェブサイト上やSNSなどでオンラインコンテンツによる企画を実施している。
東京五輪の開始となる7月23日(金)の開会式まであと100日を切った今、東京の現在を動画で伝えるミニシリーズ「東京オリンピック開催100日前(A 100 dias dos Jogos Olímpicos de Tóquio)」を14日から開始している。
同日、同館ユーチューブ上(https://www.youtube.com/japanhousesp)でエピソード1として公開された動画「1964年の遺産(O LEGADO DE 1964)」では、1964年に競技会場として建設、使用された国立代々木競技場や選手村のあった代々木公園などをはじめ、原宿や渋谷などの街も含め、在日ブラジル人ライターでユーチューブでも活動するコシムラ・ピティさんが紹介する。
28日(水)11時にミニシリーズ最終回となるエピソード3「拡大するメトロポリス(Metrópole em expansão)」が公開予定。スケートボードやサーフィンなどブラジルでも人気があるスポーツ種目会場が集まる東京湾にスポットを当てる。
29日(木)にはオンライン会議を利用したイベント〝Clube de Leitura〟で村田沙耶香著『地球星人(ポ語題:Terráqueos)』を取り上げる。ゲストに2016年ジャブチ賞を受賞したジュリアン・フクス氏を迎え、同館の企画局のナターシャ・バルザーギ・ジーネン局長と『Quatro Cinco Um』の編集者であるパウロ・ウェルネック氏が紹介していく。
30日(金)17時には同じくオンライン会議システムを使用してのイベント「日本の現代デザイン(Designs Contemporâneos do Japão)」を開催する。機能性と美しさを追求する日本のパッケージデザインの進化と制作における技術変化について紹介していく。
イベントや企画の詳細、コロナ禍での休館情報はJHサイトで随時更新(https://www.japanhousesp.com.br)で。