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《ブラジル》建築業界の信頼感指数低下=昨年7月以降最低レベルに

信頼感指数低下と報じる27日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)が27日、4月の建設業界の信頼感指数(ICST)は前月より3・8ポイント低下し、85ポイントとなったと発表した。
 ICSTの低下は4カ月連続で、昨年7月以降で最低レベルとなった。ICSTは0~200で表され、100を切っている場合は、否定的な見方が強い事を示す。
 現状に対する評価は前月比で3・5ポイント低い84・3ポイント、将来に対する評価は前月比で4ポイント低い86ポイントだった。ただし、設備稼働率は5・3%ポイント上昇し、77・1%となった。
 FGV調査員のアナ・マリア・カステロ氏によると、建設業界では昨年10月以降、資材不足への懸念やコスト高が深刻化しており、将来への見通しも段々悪化しているという。

 資材不足やコスト高が終息する気配は見えず、現在建設中の物件に関する契約などにも影響が及び始めているという。資材不足は資材の値上がりにもつながるため、建設中の物件も含む、製品の価格設定が困難になるからだ。
 4月の場合は、一部の都市で資材売り場が閉鎖されたのか、ビジネス環境の改善を妨げるほど、資材の需給バランスが崩れるという問題も発生。資材の値上がりと新型コロナのパンデミックによる入や物の動きの混乱が重なり、建設業者達が契約通りに建設工事を行う事さえ困難な状況が再び起きているという。(27日付アジェンシア・ブラジルより)