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《ブラジル》時短減給による雇用維持策が復活=21年版BEmを公布

 ボルソナロ大統領は26日、コロナ禍での雇用維持策としての時短・減給や一時帰休について定めた暫定令(MP)「雇用と所得維持のための緊急プログラム」(BEm)の2021年版を出し、27日付連邦官報に掲載した。有効期限は120日間だ。27、28日付現地紙、サイトが報じている。
 27日の官報で公示されたBEmは、「雇用者の負担を減らし、労働者の雇用や所得を維持する」ことを目的としている。この措置は、昨年も12月までの240日間、行われていた。
 時短・減給には「25%、50%、70%」の三つのパターンがある。たとえば25%の時短・減給が選ばれた場合、被雇用者は通常の勤務時間の75%の時間働き、雇用者は月間の給与額の75%を払う。減額分の25%は失業保険から支払われる。失業保険の支払額上限は1911・84レアルだ。

 これが50%の時短。減給なら50%の時間働き、会社から50%、失業保険から50%を受け取る。70%の時短・減給なら30%の時間働き、会社から30%、失業保険から70%を受け取る。
 一時帰休の場合も、雇用者には種々の恩恵を維持することが求められる。また、一連の措置を採用した場合、雇用者には措置終了後も措置適用期間と同じ期間、雇用を保障することが義務付けられる。
 MPでは、「休暇の前倒し」や「集団休暇」を実施する場合は48時間前までには被雇用者に通達することやFGTSの徴収は2021年9月以降に行うこと、対象期間中の勤務形態をテレワークにするなどの規定変更の自由なども定められている。

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