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《ブラジル》反民主主義議員=最高裁威嚇などで刑事被告に=判事投票で満場一致

 最高裁への威嚇などの反民主主義的行為で2月から勾留中の下議、ダニエル・シルヴェイラ容疑者に対し、最高裁は28日、連邦検察庁からの同犯罪での起訴を満場一致で受け入れ、被告とした。28、29日付現地紙、サイトが報じている。
 シルヴェイラ容疑者は2月16日、最高裁判事全員の更迭と、軍政時代の軍政令第5条(AI5)を擁護する発言を録画してネット上に公開。これが直ちに問題となり、現行犯で逮捕。下院もその判断を覆すことはなかった。同容疑者は3月14日に釈放されたが、自宅軟禁が現在も続いている。
 連邦検察庁は、刑法344条(威嚇罪)、全国治安法23条(軍の恐怖を呼び起こす行為)、同法18条(三権の行動の自由侵害)を冒したとして、シルヴェイラ氏に対する起訴状を最高裁に提出していた。

 この日の審理では、シルヴェイラ氏の逮捕を命じたアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が報告官をつとめ、「言論の自由は暴力の自由ではない」などと主張。これが最高裁内の全判事に支持され、11―0で起訴が認められた。
 シルヴェイラ氏が電子足環付きの自宅軟禁を解くよう求めた件については、10―1でこの日の審理の対象とはしないことが決まり、足環付きの自宅軟禁が継続されることになった。同件についての審理の日程は決まっていない。