在サンパウロ日本国総領事館(桑名良輔総領事)は3月22日、パウリスタ柔道連盟(アレサンドロ・パニツ・プグリア会長)との間で草の根文化無償資金協力による「パウリスタ柔道連盟柔道器材整備計画」贈与契約の署名を交わした。
これにより、サンパウロ市内の同連盟本部道場及び柔道専用道場(オリンピック・アリーナ)に供与限度2万6700米ドルを上限に柔道畳377枚の供与と畳み下の木板や角材があわせて交換される。
2004年に草の根無償資金協力により、同施設の畳を整備していたものの長年の使用により消耗が著しく、また、当地における一層の柔道普及及び練習環境の向上を目的として整備を行う。
パウリスタ柔道連盟は1958年の設立以降、サンパウロ州内16の支部で一般練習や大会、各種セミナーを開催し、当地における柔道普及を長年牽引してきた。
さらに近年、官民連携で、百カ国・1千万人以上を対象に推進されるスポーツ国際貢献事業『スポーツ・フォー・トゥモロー』の一環として、ブラジル公教育への柔道導入プロジェクトが進められており、日本発祥の武道である柔道による人間教育としての側面が着目されている。
同プロジェクトにより、当地における柔道を通した更なる人材育成や対日理解の促進が期待されている。