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《ブラジル》13カ月給の前倒し決定=年金生活者や恩給受給者に=アボノ・サラリアルは来年

13カ月給の前倒し支給を報じるボルソナロ大統領(Isac Nóbrega/PR)

 ボルソナロ大統領が4日、年金生活者や恩給受給者向け13カ月給の前倒し支給を定めた大統領令に署名したと同日付伯字サイトが報じた。
 年金生活者などに対する13カ月給は8月と9月に支払われるが、今年はコロナ禍の中で困窮する低所得家庭の救済と市場に出回る資金を増やす事による経済効果を狙って前倒しされる。
 実際の支払いは、5月分の年金や恩給の支払い時に半額、6月の支払い時に残りの半額という2本立てで行われる。受給額が最低賃金一つまでの人への5月分の支払いは5月25~6月8日、6月分の支払いは6月24日~7月7日だ。また、1最低賃金を超える人には、6月1~8日と7月1~7日に支払われる。
 前倒し支給を受けられるのは、退職者や遺族年金受給者、疾病や障害などで働けなくなった人のように、コロナ禍の中ではより脆弱とみなされる人達で、13カ月給支給による経済効果は527億レアルに上る。ただ、13カ月給そのものは予算に計上済みなので、予算額の変更は起きない。
 ゲデス経済相は3月に年金生活者らへの13カ月給と労働者向けのボーナス(アボノ・サラリアル)を前倒し支給する意向を表明していたが、年間予算法(LOA)の承認・裁可が遅れ、今回の大統領令となった。
 ただし、経済相の意向が実現するのは13カ月給のみで、アボノ・サラリアルに関しては3月24日の時点で、通常は下半期から始まり、翌年の上半期に終わる支払いを、2022年に始める事が発表されている。

 アボノ・サラリアルの支払い開始の先送りは連邦会計検査院(TCU)の進言を労働者支援評議会(Codefat)が認めたものだ。アボノ・サラリアルは来年以降も翌々年上半期の支払いとなる。
 アボノ・サラリアルの受給対象者は約1080万人とされ、2020年に働いた正規雇用者が年内に受け取るはずだった76~81億レアル分の経済効果も来年に持ち越される。
 アボノ・サラリアルの支払い先送りは政府と企業家、労働者の代表が協議して決まったが、コロナ禍で経済的に困窮する人が多い中での支払い先送りには各方面から批判の声が上がった。
 なお、コロナ禍での低所得者支援策としての緊急支援金の支給は、一般の人向けが4月6日、生活扶助(ボルサ・ファミリア)受給者向けが4月16日から始まり、第2回目も、一般の人向けが16日、生活扶助受給者向けが18日から支給開始となる。
 一般の人向けの緊急支援金の引き出しや他の口座への振り込みは、4月6日に振り込まれた人が5月4日のように、1カ月近く待たされる予定だったが、基準変更で、4月6日の受給者(1月生まれ)は4月30日、4月29日の受給者(12月生まれ)も5月17日のように、早めに動かせるようになった。
 第2回目の支給(一般の人向け)は5月16~6月16日に行われ、6月8日~7月8日に引き出しが可能となる。

★2021年4月20日《記者コラム》CPIの裏で二者択一迫られるボルソナロ=セントロンかゲデス財相か

★2021年4月9日《ブラジル》ゲデス経済相が接種推進と構造改革強調=BRICS財相会議で

★2020年8月13日≪ブラジル≫ゲデス経済相が辞任局長2人を「脱走」扱い=主要スタッフが計7人離脱=「次は本人か」との声まで

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