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《リオ州》4月は3度目の人口減少月に=パンデミックで様相に変化

リオ州で人口減少が起きたと報じる4日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部

 新型コロナ感染症などによる死者の増加やパンデミックで妊娠を控える人達が出ている事などにより、リオ州では4月にパンデミック下で3度目となる人口減少が起きたと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 リオ州自然人登録者協会(Arpen―RJ)によると、4月に同州で発行された死亡証明は1万8856通で、出生証明の1万6347通を上回った。同州の4月のコロナ感染症による死者は7679人だから、1万人以上はそれ以外の理由で死亡した事になる。
 出生届や死亡届は届け出期間に差があり、出生者数は増える可能性がある。
 出生者数と死者数の差はこのところ、徐々に小さくなってきていた。だが、パンデミックが始まる前までは出生者数が死者数を上回り、人口は増えていた。例えば、20年1月の出生者は1万8034人、死者は1万2372人で、人口が5662人増えていた。
 だが、パンデミックが始まってからは出生者数が減って死者数が増える傾向が見られ、死者数が出生者数を上回る事さえ起き始めた。
 リオ州で最初に人口減少が起きたのは昨年5月で、死者が出生者を3335人上回った。同様の動きは昨年12月にも起き、死者が出生者を2897人上回った。

 人口減少はリオ市の方が顕著だ。4月の場合、出生者は4936人、死者は6331人で、8回目の人口減少が起きた。同市でもパンデミック前の昨年1月は出生者が死者よりも1555人多く、2月、3月も出生者数の方が多かったが、昨年の4~5月、10~12月、今年の1月と3~4月は人口が減少した。
 Arpen―RJのウンベルト・コスタ会長によると、新型コロナ感染症患者が増えて集中治療室を含む病床占有率が高まると、それ以外の病気の人が入院できなくなるケースも出てくるため、新型コロナの感染拡大を抑制しないと、それ以外の病気も含めた死者増加は抑えられないという。
 この傾向は南東部の他の州でも見られる。サンパウロ州の場合、昨年1月は出生者5万3770人、死者2万8547人と人口が増えていたが、4月の死者は4万9505人で、出生者の4万6580人を上回った。
 ミナス州でも、昨年1月は出生者2万1914人に対して死者1万1565人だったが、今年4月の死者は1万9397人で、出生者の1万9961人を上回った。
 南東部などで人口減少が起こり得る事は4月上旬に報じられていたが、今回は月間の総数がほぼ出揃い、州や市単位での人口減少が確認された事になる。
 4月には、南部のリオ・グランデ・ド・スル州でも死者数が出生数を上回った。また、州都では、サンパウロ、クリチバ、サンルイス、ヴィトリアの4市で、初の人口減少が起きた。リオ、ポルト・アレグレ、フォルタレーザ、レシフェ、ベロ・オリゾンテの5市はそれ以前にも人口減少を経験している。
 ただ、死亡届は24時間以内に提出しなければならないが、出生届は、父親で15日以内、母親なら60日以内に提出すれば良いため、本当に人口が減ったかを確認できるのは、6月29日という事になる。

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