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《ブラジル》マンジック氏が死去=ネット黎明期の成功者

 ブラジルにおけるインターネット黎明期の成功者として知られるアレッシャンドレ・マンジック氏が6日、サンパウロ市で死去した。66歳だった。6、7日付現地紙、サイトが報じている。
 マンジック氏は1954年にサンパウロ市で生まれ、1972年にサンパウロ州技術学校を卒業後、シーメンス社に入社。17年間同社で勤務した後、1990年、「マンジックBBS」社を設立した。

 ブラジルでインターネットが定着し始めたのは1996年のことだったが、マンジック氏が普及させたBBS(掲示板)システムは、チャットやワッツアップのような通信手段が一般化する前、ネット利用者間での通話手段として愛用され、大成功した。
 マンジック氏は2000年にはネット・プロバイダー企業「iG」の共同設立者となり、2001年9月まで副社長をつとめた。
 2012年にマンジック社を売却した後は、Wi―Fi産業に取り組んでいた。
 マンジック氏は晩年、ポルトガルに住んでいたが、白血病を患った後、昨年末にコロナウイルスに感染。かなり危険な状況に陥ったが退院。亡くなる前の数カ月間はサンパウロ市内で生活していた。同氏の死は息子のアクセル氏がSNSで報告しているが、その詳細は明らかにされていない。