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《ブラジル》12カ月累積インフレ6・76%に=目標上限5・25%を大幅超過中

 地理統計院(IBGE)が11日、4月の消費者物価指数(IPCA)は前月比で0・31%高でインフレ・ペースが落ちたが、12カ月間の累積は依然として、政府のインフレ目標の上限以上を保っている。11日付現地サイトが報じている。
 4月の物価を押し上げたのは、「保健衛生費」の1・19%と「飲食費」の0・4%だ。飲食費は3月の0・13%の3倍の上昇幅となった。
 3月のIPCAは0・93%だったため、これに比べると4月のインフレ率はだいぶ収まりはしたものの、ブルームバーグが予想した0・29%は上回った。

 これで、12カ月間累積のインフレ率は6・76%となった。連邦政府のインフレ目標は中央値が3・75%で、上限はそれに1・5%ポイントをプラスした5・25%だから、いまだに上限を1・51%P高い状態となっている。
 中央銀行の通貨政策委員会は5日、インフレ抑制のため、経済基本金利(Selic)を0・75%P引き上げて年3・50%にしたが、引き上げ発表時にはすでに、6月の会議ではさらに0・75%P上げ、年4・25%にする可能性を示唆している。