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《ブラジル》大統領選世論調査でルーラが優位に=ボルソナロ政権の支持率最低に

ダッタフォーリャの報道(Twitter)

 12日、大統領選に関するダッタフォーリャの最新世論調査の結果が発表され、ルーラ元大統領(労働者党・PT)が一次投票、決選投票共にボルソナロ大統領を圧倒する結果となった。ボルソナロ大統領は支持率も自己ワーストの24%にまで落ち込んでいる。12、13日付現地紙、サイトが報じている。
 今回の世論調査は11、12日に全国2071人を対象に行われた。それによると、支持率1位はルーラ氏で41%を獲得した。ボルソナロ氏は23%で18%ポイントの大差をつけられた。
 3位は元法相のセルジオ・モロ氏で7%。4位は過去の大統領選で3度、3位に入ったシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)で6%。5位はテレビ司会者のルシアノ・フッキ氏で4%。以下、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)が3%、元保健相のルイス・エンリケ・マンデッタ氏(民主党・DEM)と保守政党ノーヴォ党首のジョアン・アモエド氏が2%ずつで続いている。
 さらに決選投票のシミュレーションでも、ルーラ氏はボルソナロ氏に55%対32%で圧勝する結果となった。ボルソナロ氏はルーラ氏のみならず、シロ氏に対しても36%対48%で敗れた上、ドリア氏に対しても39%対40%で誤差範囲内での引き分けに終わるとされた。

 この背景には、ボルソナロ氏の今回の調査での拒絶率が54%に急上昇し、2位のルーラ氏の36%の1・5倍を記録する嫌われ方をしたことがある。ルーラ氏の票田でもある北東部では、ボルソナロ氏の拒絶率が62%に上っている。他の地域では、南東部53%、中西部/北部49%、南部46%となっている。
 ダッタフォーリャが今回同時に行ったボルソナロ政権に関する評価でも、「良い/最良」は政権発足以来ワーストの24%に落ち、「悪い/最悪」が45%に達した。「良い/最良」と「悪い・最悪」は昨年12月上旬の調査を最後に逆転し、その差は拡大する一方だ。3月中旬時点の「良い/最良」は30%だったが、そこからは急降下している。「悪い・最悪」の45%も、昨年6月の44%を抜いて最高となっている。
 現政権への評価の悪化は、コロナ第2波がさらに悪化した3月以降、月間の死者が新記録を更新し、その累計も40万人を超えるほどの規模となってしまったこと、4月から始まった緊急支援金の支給対象や支給額が縮小したこと、5月から本格的に始まったコロナ禍議会調査委員会(CPI)で元保健相などから連日のようにボルソナロ氏や保健相に不利な証言が飛び出してきていることなどが影響していると考えられる。

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