ＪＨ＝人気作家・村田沙耶香氏講演＝代表作は『コンビニ人間』など

村田沙耶香さん

　サンパウロ市のジャパン・ハウス（ＪＨ、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長）は２０日（木）夜８時から、小説家の村田沙耶香氏のオンライントークイベント（講演会）を開催する。
　同氏の代表作『コンビニ人間』は２０１６年の芥川龍之介賞受賞作。３６歳未婚で彼氏なし、コンビニエンスストアのアルバイト歴１８年目の主人公の生き方を通して「普通とは何か」を問う作品。
　世界３０カ国に翻訳され１４０万部を突破するベストセラーとなっている。ＪＨが企画するポッドキャストシリーズや同館主催イベントに２回参加している。
　同イベントは同氏の作家活動を中心テーマに、日本語・ポルトガル語の同時通訳で配信される。現代社会における「普通」や「自分であり続ける」ことについて同氏の話を聞いていく。
　ＪＨナターシャ・バルザギ・ジーネン企画局長、雑誌「Quatro Cinco Um」編集のパウロ・ヴェルネック氏が進行を務める。イベント終盤１５分は視聴者からの質問コーナーも設けられ、作家と参加者の距離が縮まるイベントとなっている。

ブラジル版「コンビニ人間」

　同イベントは雑誌「Quatro Cinco Um」、出版社「Estação Liberdade」の協力のもと、毎月木曜日に開催している日本文学読書クラブのプログラムの一環として開催。
　読書クラブは、特別ゲストと共に日本語からポルトガル語に翻訳された作品を紹介していくプログラム。ＪＨのナターシャ企画局長と「Quatro Cinco Um」誌編集者パウロ氏がキュレーションを務める。
　「読書クラブは熱心な読書家が集まり、素晴らしいディスカッションや新しい発見を提供していくプロジェクトです。作家との交流を通して更に深い絆が生まれるでしょう」とコメントを寄せる。
　同イベントは同館ユーチューブ（https://www.youtube.com/japanhousesp）から視聴可能。過去に配信された村田沙耶香さんの「コンビニ人間」をテーマにしたポッドキャスト（https://www.japanhousesp.com.br/novidade/poadcast-03/）は現在も聞く事が出来る。