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《サンパウロ州》押収ヘリを市警の捜査用に=麻薬密売組織の首領の所持品

サンパウロ州市警が使用する事になったヘリコプター(14日付G1サイトの記事の一部)

 ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事が14日、麻薬密売組織の州都第一コマンド(PCC)首領の一人のアンドレ・オリヴェイラ・マセド(通称アンドレ・ド・ラップ)の所持品で、彼が逮捕された時に押収されたヘリコプターを市警による組織犯罪捜査に利用する意向を表明したと同日付G1サイト、r7サイトなどが報じた。
 問題のヘリコプターは時価800万レアルとされ、麻薬の輸送用に使われていたものだ。ブラジルでは犯罪者の所有物で犯罪行為などに使われていた資材は所有者に返却されず、国や州に所有が移管されるため、裁判所の許可を得た後、競売にかけるか、使用するかを選ぶ事ができる。

 アンドレ・ド・ラップはPCC内でも一目置かれる首領の一人で、大量のコカインを欧州に送り込んでいた。外国に住んでいた事もあり、2014年までの7年間は刑務所に入っていた。
 再び逮捕されたのは2019年9月で、ヘリコプターでサンパウロに着いたタイミングを見計らった警察が身柄を拘束すると同時に、ヘリコプターを押収した。
 彼は2020年10月に人身保護令の適用を受けたが、その数時間後にルイス・フクス最高裁長官が逮捕を命じたため、以来、逃亡犯扱いになっている。彼はサンパウロ州やブラジルで最も有名な逃亡犯の一人で、国際警察の指名手配者リストにも掲載されている。

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