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《フラジル》コロナワクチンIFA到着の予定日決まる=2度目の接種遅れ急増の中

 保健省とサンパウロ州政府が17日、ブラジルで使用中のコロナワクチン(オックスフォード・ワクチンとコロナバック)用の有効成分(IFA)が、今週から来週にかけて到着の予定と発表したと19日付伯字サイトが報じた。
 オックスフォード・ワクチンはオズワルド・クルス財団(Fiocruz)、コロナバックはブタンタン研究所が、中国からのIFAを使って生産している。だが、中国からのIFA輸出が遅れ、どちらのワクチンも生産が停止している。
 保健省によると、オックスフォード・ワクチン1800万回分のIFAは22日に到着する。当初は21日と28日に届く予定だったが、中国政府が2回分を21日に輸出する許可を出した。

 他方、コロナバック用のIFA4千リットルは26日に到着する予定だ。今回到着するのは700万回分のワクチンを生産するのに使われる。ブタンタン研究所はこのIFAで、保健省と交わした二つ目の契約分の5400万回分のワクチンの生産を開始する。
 IFAの在庫が尽きたため、ブタンタン研究所は14日、Fiocruzは今週からワクチンの生産を停止していた。
 保健省の予防接種計画開始当初から使用されているコロナバックは、副反応が少なく、オックスフォード・ワクチンの使用が停止されている妊婦向けの接種にも使用される事になっている。
 また、パズエロ前保健相が2回目の接種用のワクチンも初回接種に使うよう通達を出した事で、2回目の接種用のワクチンが不足し、抗体補強用の接種が受けられない人が急増。2回目の接種が遅れている人は500万人に達し、早期の生産再開が待たれている。