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北海道祭り=驚異の1360食を販売!=若手が企画運営し大成功

池尻青年部長

池尻青年部長

 「コロナ禍で延期などの紆余曲折がありましたが、無事開催できて本当に嬉しい! すべての人に感謝!」――ブラジル北海道文化福祉協会(大沼宣信会長)の青年部長の池尻直美さん(三世)は、そう嬉しそうに語った。昨年からのコロナ禍では、今年3月から聖州で最も厳粛な自粛レベル「紫」が導入された。その後に緩和された4月25日に「第26回北海道祭り」が同会会館で行われ、新世代が大いに活躍した。


 同祭りでは、恒例の「焼きにしん」や「イカの姿焼き」に加えて、新しく「中華おこわ」や「シュークリーム」、「クリームもち」なども追加され、デザートも含めて驚異の約1360食を販売した。当日は同協会の青年部やボーイスカウト、その友人など各方面からボランティアが40人程集まった。


 同祭りの企画を今回初めて行った池尻さんは、「元々3月に予定していた所、自粛措置により急きょ延期、予定変更するなど驚きが多かったです」と語りつつも、「皆さんが諦めず手伝い続けてくれたおかげで実現することができました。以前よりも多くの人が購入してくれたのも本当に嬉しい。この団結力は、県人会の『宝』です」と前向きに意見をのべた。
 同祭りで新しく販売された中華おこわは、第2副会長の平野オストンさんとその妻クリスチーナさんが提案・企画した。クリスチーナさんは「この『中華おこわ』は、母が家で作ってくれる『おふくろの味』なんです。県人会の集まりでも評判がよかったので販売しました。今回に合わせて母も下ごしらえやレシピを教えたりと張り切っていました」と笑みを浮かべた。
 大沼会長は「若手が率先して行動してくれる。これこそ当会の『誇り』です。今年はもっと持ち帰りイベントを行う予定なので団結して頑張ります」と意気込んだ。