サンパウロ市市議会で20日午後、16日に亡くなったブルーノ・コーヴァス市長(41)を追悼、顕彰するための超宗派のセレモニーが開かれたと同日付現地サイトが報じた。
セレモニーが開かれたのは市議会の貴賓室で、様々な宗教のリーダーや後任市長のリカルド・ヌネス氏(民主運動)、市議達が参加した。
市議会議長のミルトン・レイテ氏(民主党)は若くして逝った故市長を偲び、「ブルーノ氏は全ての市議とざっくばらんに語り、常に謙遜だった。私達は共に手を取り合り、サンパウロが直面する困難や問題に取り組んできた」「彼と仕事をしている時はとても幸せだった。彼は間違いなく天国におり、私達が引き続いて働く様を見守っている」と語った。
ヌネス市長も悲しみを抑えつつ、「若いのに全ての政党、全ての部署、全ての宗教の人々から尊敬されるリーダーで、聖市市長という立場を超えて前進し得る人だった。民主主義に根差し、善政を目指す対話の人で、常に弱い人達に目を配っていた」と述べた。
ブルーノ氏と同じ民主社会党のシェシェウ・トリポリ市議は、多宗教、多政党の人々が集まっている様子を指し、亡き市長の遺志に従い、「市民を第一とした働きを継続する」事を約束。
クリスチャン議員代表のアンドレ・サントス市議(共和者)も、ブルーノ氏が選挙戦で掲げたスローガンの「焦点、力、信仰」を挙げ、「故市長がここにいれば、きっとこの言葉をもって我々を叱咤激励するに違いない。彼の模範に従おう」と述べた。
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