『ぶらじる川柳』(ぶらじる川柳社)229号が発刊された。「巻頭言」は今立帰。「弾琴集」はコロナ禍に関する作品がやはり多くみられた。到着順で24人を掲載。
中でも「高齢者ワクチン受けて安らぎぬ」(栄森さかゑ)「ありがたしコロナ予防の列に居り」(島田喜久枝)「ワクチンの接種に希望の灯がともる」(高橋和子)「嬉しげにコロナの予防注射して」(今津三代子)など、ワクチン接種の作品も増え、コロナ禍の中でも光明が差し始めている心境が表現されている。
このほか特集『ブラジル川柳社創立70周年記念』を掲載。昨年1月に70周年を迎えた同誌を祝し、青井万賀、大塚弥生、桜井しずえ、鈴木甘雨、今立帰、大城戸節子らがそれぞれ想いを綴る。
このほか、詩や随筆、『落語――懐かしい落語を追って』では〝白犬は人間に近い〟という俗信から「来世は人間になれるぞ」と言われた白犬が「今世のうち人間になりたい」と願う演目『元犬』のあらすじを紹介。