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《ブラジル》交響楽団がパンデミック下初の舞台演奏=コンサートの録画を公開

コンサートの一場面(Facebook)

 ブラジル交響楽団(OSB)が20日、新型コロナのパンデミックが始まって以来初めて、舞台で演奏したコンサートを録画し、26日から公式サイトで公開と26日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 OSBはパンデミックが始まってからずっと社会隔離を守り、練習は100%リモートで行っていた。だが、今回の録画を機に、舞台に揃っての演奏活動も少しずつ再開していくという。
 一堂に会しての練習は久しぶりで、演奏を担当する団員にとっても特別な思い入れのあるものとなった。コロナ禍で聴衆は入れられず、密を避けるため、初回録画は5人ずつのグループがマスク着用で行った。無聴衆かつ小規模でも、互いが奏でる楽器の音や息遣いを感じながらの演奏は格別で、全員が感動に胸を震わせながら演奏したという。
 同楽団理事のグレゴリオ・タヴァーレス氏によると、パンデミックはまだ収まっていないため、最初の内は弦楽五重奏のプログラムを組むが、6月以降は演奏者の数も少しずつ増やしていく予定だ。OSBは65人の団員がいる。

 タヴァーレス氏らは年内に35~40回のコンサートを行う事ができればと願っており、当局の許可が出れば、8月か9月には聴衆も入れる事を考えているという。
 ブラジルのクラシックシリーズと銘打ったコンサートに参加するのは、バイオリン奏者2人、ヴィオラ奏者2人、チェロ奏者1人のような弦楽器奏者5人のグループ2組で、ルイス・アルヴァレス・ピントのTe Deum Laudamusと、ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトのQuinteto para Cordas nº4 K.516を演奏する。
 OSBは1940年に発足。これまでに行ったコンサートは5千回以上で、ブラジル国内だけでなく、国外でもコンサートツアーを行った最初のオーケストラだ。2021年4月にはリオ市の無形文化財に指定された。
 初回コンサートはサイト(https://web.facebook.com/orquestrasinfonicabrasileira/videos/vb.345071015541269/1078086309381614/?type=2&theater)で楽しめる。プログラムは同サイト(https://abre.ai/cLUV)で確認できる。
 OSBの公式サイト(https://www.osb.com.br/)、フェイスブック(orquestrasinfonicaabrasileira)、インスタグラム(@OSBrasileira)、ユーチューブ(/sinfonicabrasileira)。

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