建築家出身で、クリチバ市長やパラナ州知事を歴任したジャイメ・レルネル氏が27日の早朝に亡くなった。83歳だった。27日付現地紙が報じている。
レルネル氏はユダヤ系ポーランド人の2世で、1937年にクリチバ市で生まれた。1964年にパラナ州連邦大学の建築科を卒業後、クリチバ市の都市計画プロジェクトに参加した。
1971年に国家革新同盟(ARENA)に入党して政治家となり、1971年にクリチーバ市長となる。同市長には71〜74年、79〜83年、89〜92年の3度つとめた。レルネル氏はこの時代に、クリチバ市の都市設計とBRTを中心とした統合的な交通システム構築で実績を上げ、国際的にも知られるようになった。
さらに94年、98年のパラナ州知事選にも連続して当選し、95〜02年まで知事をつとめた。
その後は国際建築家連合(UIA)の会長に選ばれるなど、都市建築の分野の大御所として知られていた。
同氏は腎臓病を患い、人工透析も受けていた。21日に発熱をみて入院したが、慢性腎臓疾患で合併症を起こしており、助からなかった。
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