連邦政府文化局のマリオ・フリアス文化局長が、文化局内を銃を持って歩いていると報じられている。その銃は本人名義で登録した9ミリ口径のもので、それをベルトの脇に見えるようにして歩いているという。さらに、そういう状況の中で同氏が部下や下請け業者の人に向かって叫ぶ姿も見られており、文化局内の職場の空気はきわめて気まずいものになっているとも。自分の働いている職場に銃を持って歩いている人、それも上司がいると想像するとゾッとするので、関係者の不安はよくわかる。しかも、それが連邦政府内で行われているとは。ただでさえスキャンダルが多く、支持率が低下している中、ありがたくない話だ。
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サンパウロ州の内陸部では、新しい変異株発見や、市が相次いでロックダウンその他の規制強化を図る、集中治療室の占有率が80%を超えるなど、コロナ第3波が現実味を帯びてきている。26日には、22日にグアルーリョス空港を通過したリオ州在住者がインド株に感染していたことが確認され、水際対策を強化する必要が生じた。保健省が第3波に言及し検査体制を強化すると発言したのに合わせ、外出規制緩和の目安とする意味で、サンパウロ州政府が6月15日から、「15分で結果がわかる」というスピード検査を大量に行う方針を打ち出した。検査対象は結婚式を含む社会的な集まりや見本市などで、会場で検査を行うだけでなく、その後2週間の経過観察も行うという。ワクチンと検査の両輪で、コロナの拡大を抑制できれば良いのだが。
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26日のサッカーのリベルタドーレス杯。サントスはバルセロナSC(エクアドル)に1―3で完敗。準優勝した昨季に続く、2年連続でのリ杯の決勝トーナメント進出はならなかった。決勝T進出チームはほぼ、ブラジルとアルゼンチンで独占されており、16チーム中、両国が6チームずつを占めることになっている。