《ブラジル》最高裁=トフォリ判事疑惑への連警捜査は却下=元リオ州知事証言無効で

ジアス・トフォリ最高裁判事に対する捜査を認めるか否かの全体審理が最高裁で行われ、7―4で却下された。28日付現地紙サイトが報じている。
トフォリ判事に関する疑惑は、ラヴァ・ジャット作戦で逮捕され服役中のセルジオ・カブラル元リオ州知事の報奨付証言から浮上したものだ。カブラル氏は証言の中で、次のように語った。トフォリ判事が選挙高裁の判事(15〜16年は長官)だった2014年から15年にかけて、カブラル氏がリオ州内の現職市長に有利な判決を下すよう同判事に求め、見返りに400万レアルの贈賄を行ったという。元知事は、受け取りには同判事の夫人であるロベルタ・ランジェル氏も関与していた、とも語っていた。
この証言は2020年2月にエジソン・ファキン判事が了承したが、連邦検察庁でいったん却下されていた。それなのに今年3月、連邦警察が捜査開始を要請したため、動向が注目されていた。
この日の投票の結果、ファキン判事をはじめ、ジウマール・メンデス、カシオ・ヌーネス・マルケス、アレッシャンドレ・デ・モラエス、リカルド・レヴァンドウスキーの各判事、ルイス・フクス長官、そしてトフォリ判事自らが、カブラル元知事の証言に「無効」との判断を下したため、判事投票7―4で連警の捜査開始要請は却下された。
この審理の報告官をつとめたのは、カブラル元知事の証言を了承した本人でもあったファキン判事だが、「この件は連邦検察庁がお蔵入りさせた件でもあるので、有効性を持たない」との判断で、それが支持されることとなった。同判事は20年3月に検察庁に同件の判断を行わせており、そのときにお蔵入りとなっていた。
一方、マルコ・アウレーリオ、カルメン・ルシア、ローザ・ウェベル、ルイス・ロベルト・バローゾの4判事は「証言の締結に関して有効性を持つのは連邦警察」との判断から、カブラル氏の証言を有効とした。
この件に関しては物証が見つかっておらず、カブラル氏が「支払い役をつとめた」とするウジソン・ブラガ氏も容疑を否定している。
他方、カブラル氏の現時点での実刑年数は300年を超えている。