地理統計院(IBGE)が8日、4月の小売販売は前月比で1・8%増え、4月としては2000年以来となる高率だったと発表したと同日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
商業の月次調査(PMC)は、従業員数20人以上の小売店の業績を調査している。3月の小売販売は前月比で1・1%減を記録していたが、4月の業績はそれを取り戻して余りある結果となった。
新型コロナの第2波で外出規制が強化されたりした自治体が多かった2~4月の3カ月は、昨年11月~今年1月の3カ月を0・4%上回った。
また、4月は昨年同月比で23・8%増、1~4月の累積は昨年同期比で3・6%増、直近12カ月で見ても前年同期比で3・6%増となった。
部門別に見た小売販売は、8部門中7部門で3月を上回った。成長が最も著しかったのは家具や電化製品の24・8%増で、服地、衣類、靴類の13・8%増や、事務用品や通信・情報処理用品の10・2%増も目立った。
その他は、個人用品や家庭用品が6・7%増、書籍、雑誌、文具類が3・8%、燃料と潤滑油が3・4%、医薬品、化粧品類が0・9%、各々増えた。
唯一の例外は、ハイパー&スーパーマーケット、食料品、飲料、タバコの1・7%減だった。
4月の名目収入は、前月比で1・4%増、昨年同月比では36・1%増だった。1~4月の名目収入は15・2%増、直近12カ月では10・6%増だった。
自動車販売と建築資材を加えた拡大小売販売は、前月比で3・8%増えた。自動車、バイク、部品の販売は20・3%増、建築関連の販売は10・4%増だった。
拡大小売販売も、2~4月の3カ月間が昨年11月~今年1月よりも0・7%増えた他、1~4月が昨年同期比で9・2%増、直近12カ月も前年同期比で3・5%増を記録した。
拡大小売販売の名目収入は前月比で3・8%、昨年同月比では54・1%増えた。また、1~4月は昨年同期比で20・7%増、直近12カ月間は前年同期比で10・8%増となっている。