世界献血者デーの14日、保健省が献血キャンペーンを開始したと14日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
今回のキャンペーンのモットーは、「定期的に献血しよう―皆が一つになれば命が全うできる」で、一人でも多くの人達が定期的に献血を行うように呼び掛けるものとなった。
新型コロナの影響は様々なところに出ているが、献血者数の減少もその一つだ。2019年の献血者は延べ327万1824人だったが、2020年は延べ295万8665人だった。献血者の減少はパンデミックによる外出規制などが原因で、在庫が尽きたとか、在庫が乏しいといった声が出ていた9州には、他州から血液を回すといった措置がとられた。
血液不足が起き、他州からの支援を必要としたのは、サンパウロ、ミナス・ジェライス、ピアウイ、ペルナンブコ、セルジッペ、アマパー、ロンドニア、パラナ、サンタカタリーナの9州だ。
今年の場合は、3月までに延べ73万4247人が献血を行った。ケイロガ保健相はキャンペーン開始を宣言するにあたり、「州同士が血液をやり取りし、血液銀行の必要に応える事ができたのは統一医療保健システム(SUS)のおかげだ」と語ると共に「パンデミック下での行動様式を再確認すると共に、基本的な権利としての医療を保証するために、互いが協力する必要がある事も覚えよう」とも呼び掛けた。