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《ブラジル》大統領府通信局が偽ニュースサイト支援?=運営者を大手メディア幹部に紹介

 大統領府通信局(SECOM)元局長のファビオ・ワインガルテン氏が、フェイクニュース捜査の対象のブログ運営者に政府協力メディアの存在を明かし、同氏に有利に計らうことを約束した様子が音声データとともに報じられた。13、4日付現地紙が報じている。
 これは13日付グローボ紙が独占で報じたものだ。音声データは、ワインガルテン氏とボルソナロ大統領支持のネット・メディア「テルサ・リーヴリ」を運営するアラン・ドス・サントス氏が2019年4月に電話でかわしたもので、連邦警察による反民主主義行為捜査で明らかになった。
 それによると、ワインガルテン氏は、自分はSBT、バンデイランテス、レコルデ局といった「連邦政府支持メディア」と近い関係にあるから、ドス・サントス氏をそうした企業の上層部に紹介してもいい、と話している。

 ワインガルテン氏はこの会話の中でさらに、「カイシャ(連邦貯蓄銀行)に頼んで、バンデイランテス局とレデ局(R局)に資金を払わせる」とも話している。
 この報道は強い反発を受け、詳しい事情を捜査するよう求める声が殺到している。
 この報道が行われる前日の12日には、ドス・サントス氏のサイトは、欧州のサッカーの大会「ユーロ」でのフィンランド対デンマークで、デンマークの主力選手エリクセンが心臓発作で倒れたことを、「コロナワクチンを受けた影響だ」と報道。この報道は、エリクセンが所属するイタリアのクラブからも否定されるなど、問題となった。