サンパウロ市のジャパン・ハウス(JHSP、エリック・アレシャンドレ・クルッグ館長)は旅行感覚を味わえるオンライン体験イベントシリーズを企画。第1弾となる「せとうち訪問」を7月1日午後7時に開催する。
「芸術と自然が調和している場所」として日本で唯一、ニューヨーク・タイムズ紙「2019年に行くべき世界の52の場所」にも選ばれた「せとうち」を巡り、各地の見所や地域の工芸、祭りやおもてなし文化を浮き彫りにしていく。
第1弾となる「せとうち訪問」では、瀬戸内海東部に位置する岡山県、兵庫県、香川県、徳島県の4県を紹介。同企画は、日本の各地域が持つ多様性を、自然や景観だけでなく、食や暮し、伝統や産品、歴史文化、現代アート、祭り、文学、日本人の美意識に至るまで様々な情報を提供し、日本という国の新たな側面を紹介していくもの。
クルッグ館長は同企画について「JHSPとして日本の新たな側面を紹介したいと思い、今回はこの地域を選びました。伯国ではあまり知られていない、文化や自然に恵まれた美しい瀬戸内の島々など、地域の多様な可能性にも注目していく」と語る。
また「オンライン型イベントは、遠く離れた場所の人々を結びつけ、特別な時間と体験を共有し、交流や対話ができる可能性を秘めている。」とオンライン型イベントの長所を述べた。
白石テルマシェフが手がける食体験セット(200レ、40食限定)を予約購入する事で、4県の魅力を味覚でも体験できるハイブリットイベントになっている。
「瀬戸内の食」が体験できるという食体験キットは、すぐに食べる事ができる料理配達形式となるため、配達はサンパウロ市内限定。白石シェフが同企画で紹介する4県の郷土料理や名物料理を再現。日本酒などが同梱される。
セット内容は香川県からは「讃岐うどん」とたこ焼の材料を大判焼の型で焼いた「たこ判」、岡山県の郷土料理「ばら寿司」ときび団子入り「あんみつ」、徳島県はカレー風味の「フィッシュカツ」、兵庫県は同県産の日本酒「白鶴」と日本最大中華街がある神戸の「豚まん」が入る。
オンライン参加は基本無料で、食体験セットの購入をしなくても楽しめる。オンライン会議システム・ズーム上で開催する。ポルトガル語のみ。事前登録(http://bit.ly/SetouchiJHSP)が必要となる。