「前回の『パエリア祭り』に続き、今回も多くの人から連絡をいただき販売することができました。こうやって忙しくできるのも皆さんのおかげ」―社会福祉法人『こどものその』の小田セルジオ会長(63歳・三世)はそう汗を拭いながら笑顔で語った。
6月6日に本年二回目の持ち帰りイベント「SUKIYAKI A MODA DO CHEF」が静岡県人会館と聖市パライゾ区の「Restaurant Washoi」で行われ、すき焼きセットが約350個販売され、大盛況に終わった。
同イベントは慈善団体「ABRACO」などもボランティアとして参加。総勢約40人程のスタッフがすき焼き販売準備のため、早朝から集まった。
今回のすき焼きセットは、「washoi」や「Sushiguen」「sushimasa」などを経営し、日本食のシェフで同福祉団体理事も務める清水ジュリオ氏がプロデュースした。
小田会長は、「清水さんもコロナの影響で自分の店が大変。そんな中でもボランティアとして動いてくれて本当に頭が下がる」と感謝の言葉を述べた。
続けて、「『ABRACO』を中心としたボランティアが力を貸してくれた。静岡県人会の川崎エレナ玲子会長も、光熱費と水道代のみで場所代は必要ないと言って会場を貸してくれた。こうやって多くの人が助けてくれたおかげでイベントができている。今『こどものその』が運営できているのは皆さんのおかげ」と笑顔を浮かべた。
小田会長は現在計画中のイベントについて「次回は7月。パウリスタの上々ラーメンさんとコラボして、自宅で作るラーメンセットを販売する予定です。ぜひ皆さん楽しみにお待ち下さい!」と呼びかけた。
前回に続き今回も最低限の経費のみで場所を貸した静岡県人会の川崎会長は、「コロナで大変なのはどこも一緒。こういうときこそ団結し助け合わなければ。他の団体でもイベントで場所が必要な時は遠慮なく連絡ください」と呼びかけた。
■大耳小耳■
小田会長いわくパンデミック前は「憩の園」「希望の家」「サンパウロ日伯援護協会」と一緒にニッケイパレスホテルですき焼きイベントを行っていたという。当時は一晩で500人もの人が宴会をしたらしい。災禍が終わったら、またその賑やかな光景を観ることができるかも?