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《ブラジル》感染再拡大傾向が顕著に=死亡率約3千人/100万人=アララクアラ市が再都市封鎖

2月のロックダウン時のアララクアラ市(Divulgacao/Prefeitura de Araraquara)

 サンパウロ州内陸部のアララクアラ市が17日午前、2月に次ぐロックダウン(都市封鎖)採用を宣言した。同日正午現在では開始日などの詳細は未発表だが、5月に出た市長令に従えば最低7日間の外出規制が敷かれる事になると16、17日付現地サイトが報じた。
 5月24日に出た市長令は、PCR検査を受けた人の20%以上が陽性か、疑似症患者の30%以上で感染が確認される状態が3日連続、または1週間で5日間起きた場合は7日以上のロックダウン採用と規定している。
 17日朝の発表によると、PCR検査を受けた人856人中、202人(23・5%)が陽性だった。同市では15日に396人中91人(22・97%)、16日も993人中199人(20・04%)で陽性反応が出ており、17日朝の時点でロックダウン採用が確定した。

 アララクアラ市は2月にも、変異株による感染確認と感染者や入院患者の急増を理由に、全国初のロックダウンを採用している。 同採用当時は病床占有率の上昇や死者の増加も起きており、7日間の死者の平均は189人/日だったが、銀行やスーパーなども閉じる厳しい規制により、周囲の市で感染者や死者が増え続ける間も感染者や入院患者、死者が減少。4月半ばの死者の平均は42人/日まで落ち、一時は30以上の近隣自治体からの患者を受け入れるほどになり、他市がロックダウンを採用する際の規範ともされた。
 だが、サンパウロ州内陸部で感染再燃が起き始めた5月半ば以降は感染者が増え始め、ロックダウンの採用基準を定めた市長令の発令・適用となった。
 ロックダウン開始の日や規制範囲は17日の内に発表される予定だが、エリアナ・オナイン保健局長は16日に、ロックダウン採用の場合は全ての経済活動を停止する事を明言している。
 アララクアラ市での経緯は、ロックダウンが感染抑制に有効である事や一つの市や地域だけでは効果を維持できない事、感染抑制効果にダメ押しする手段が必要である事を改めて示している。

全国の死者平均2千人/日に戻る

 新型コロナの感染状況が再び悪化しているのは全国的な傾向で、16日現在の全国の感染者は、前日比で9万5367人増の1762万8588人。7日間の感染者の平均は、15日の7万870人を上回る7万2244人となった。新規感染者の平均7万人超えは4月13日以来だ。
 死者は前日比で2997人増の49万3693人で、7日間の平均は5月10日以来の2千人超えとなる2025人/日だった。
 死者数を感染者数で割った致死率も、3月7日に2・41%を切った後は徐々に上昇中で、16日は2・80%となった。死者数を人口で割った死亡率は100万人あたり2997人で、ロライマ、マット・グロッソ、アマゾナス、リオの4州では3千人/100万人を超えている。

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