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東西南北

 日本で東京五輪開催に反対する運動が強まっており、23日にはブラジルでも、フォーリャ紙サイトなどの大手メディアが写真付でその様子を報じている。日本でのネットでの声を拾うと、彼らの中にはサッカーのコパ・アメリカの強行開催に伴う感染者多発報告で恐れをなしている人も少なくない。21日までに選手やスタッフ、会場職員など、140人もの感染が発表されればそれも無理はないか。しかも、それは無観客試合で、開催地も限定される中で起こったこと。日本はブラジルより感染者数、死者数こそ少ないものの、100カ国を超える国が数多くの競技を行い、観客を入れることも考えられているわけだから怖くて当然かも。コパ・アメリカは五輪の恐怖をも煽ってしまったのか。
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 5月29日、そして6月19日に起こったボルソナロ大統領に対する大規模なデモは芸能界にも波及している。22日にはこれまで沈黙を守ってきた音楽界の女王イヴェッチ・サンガーロも、「今の連邦政府は私の価値観を代表するものではない」との表現で批判を表明した。この発言は、彼女のSNSでファンが見解の発表を強く求めたために起きたこと。彼女は同時に「国民みんなにワクチンを」とも発言し、強い共感を得た。こうした輪は広がっていきそうだ。