25日朝、サンパウロ州の幹線道路の一つであるバンデイランテス道21キロ付近で、先住民達が道路を封鎖しての抗議行動を行ったと同日付G1サイトなどが報じた。
今回の抗議行動は、2007年に提出された、先住民保護区の制定などに関する法案490/2007承認に向けた動きに反対するものだ。
この法案に関する議論は10年以上続いているが、同法案が承認された場合、新たな先住民保護区の制定のためには、新憲法が制定された1988年10月5日より前から当該地域に先住民の集落が形成されていた事を証明しなければならないなどの条件が加えられるため、新たな保護区の制定が困難になる。
同法案承認に反対する抗議行動は各地で行われており、承認への動きが活発化し始めてからのここ2週間は、ブラジリアの連邦議会前に全国から先住民の代表者達が集まり、抗議活動を行う様子がメディアでも報道されていた。
バンデイランテス道の封鎖は、同法案承認に向けた動きに対する抗議であると同時に、23日に辞任したリカルド・サレス環境相の後任に、ジョアキン・アルヴァロ・ペレイラ・レイテ氏が指名された事への抗議でもある。
レイテ氏は、サンパウロ市北部ジャラグアー区にある先住民保護区の一部の所有権を巡る裁判で長年闘争中のサンパウロ州のコーヒー農園主の一人の親族だからだ。
抗議行動を計画したのは、サンパウロ州内に住むグアラニ族のコミュニティで、今月8日からブラジリアで続いている「レヴァンテ・ペラ・テラ」と呼ばれる、先住民の土地死守のための抗議行動にも参加している。
バンデイランテス道での抗議行動は、タイヤや樹木でバリケードを築いて道路を封鎖する形で行われ、7時50分頃には抗議活動に不満を感じた同道利用者達とのもみ合いも起きたが、8時半前には解除された。
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