調査機関「Ipec(旧IBOPE)」が行った最新の大統領選世論調査で、ルーラ元大統領(労働者党・PT)が49%の支持を獲得し、23%のボルソナロ大統領に大差をつけた。現時点で選挙が行われたら有効票の過半数を獲得し、一次投票で当選していたという結果が出た。25日付現地紙が報じている。
Ipecが17日から21日にかけて、全国141市2002人を対象に行った世論調査によると、大統領選で最も支持したいとされた候補者はルーラ氏で、49%を獲得。2位のボルソナロ氏が23%なので、倍以上の支持を獲得した。
3位はシロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)の7%、4位はジョアン・ドリア・サンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)の5%、5位はルイス・エンリケ・マンデッタ元保健相(民主党・DEM)の3%。無効は10%、「わからない」が3%だった。
ルーラ氏と答えた人の61%が「必ず彼に投票する」と答えたのに対し、ボルソナロ氏は33%にとどまっている。2月に調査した時はルーラ氏が50%、ボルソナロ氏が38%で、ルーラ氏側の支持者の気持ち固まってきていることがわかる。
「絶対に投票しない」は、ルーラ氏が44%から36%に下がったのに対し、ボルソナロ市は56%から62%に上昇している。
今回、このような結果になった背景には、ボルソナロ政権に対する不信感の強まりがある。Ipecが同時に行ったボルソナロ政権に関する調査によると、現政権を「良い/最高」と評価した人は24%で、2月調査時の28%より若干下った上、「悪い/最悪」が前回の39%から49%に跳ね上がっている。
さらに「ボルソナロ大統領自身の政治手腕」に関しても「評価する」が30%であったのに対し、「評価しない」は66%。国民の3人のうち2人から「不合格」の烙印を押された。2月の調査時は「評価する」が38%、「評価しない」が58%だった。
ボルソナロ大統領への信頼度も「信用する」が30%、「信用できない」が68%で、これも2月の調査での、「信用する」36%、「信用しない」61%より悪化している。