最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事は24日、自宅軟禁中の下議、ダニエル・シルヴェイラ容疑者に対する再逮捕命令を下した。24、25日付現地紙、サイトが報じている。
モラエス判事の判断は連邦検察庁からの要請に基づいたもので、同容疑者は保釈金(10万レアル)が未払いの上、電子足輪の常時使用に従わないといった違反行為が続いていたという。
刑務所監視局のデータによると、シルヴェイラ容疑者は4月5日から5月24日の間に、少なくとも30度(エスタード紙によると36度)、所在不明状態になったり、指定された範囲外の場所に移動したりしていた。その内の22回は電池切れによるもので、約2日間、所在が確認できなくなっていたこともあったという。
再逮捕命令は同日中に履行されたが、シルヴァイラ氏はリオ州ペトローポリスの自宅に連警が来たのを見て、塀を乗り越えて脱走を試みたが、警官が自宅を包囲していたため、諦めて連行された。また、所持していた携帯電話を没収された際も、暗証を知らせるのを拒んだという。
同容疑者は法医学研究所で身体検査を受けた後、ニテロイ市の軍警特別収監所に移された。
シルヴェイラ氏は今年2月、動画で最高裁判事全員の更迭、軍政令第5条(AI5)の擁護といった違憲行為を行ったため、現行犯で逮捕されたが、3月の末に自宅軟禁に切り替えられていた。
同容疑者は初回逮捕後も、マスク着用命令に抵抗した上、「自分は政治的理由で逮捕された」といった言動を繰り返すなど、素行が問題視されていた。